JSCRS(日本白内障屈折矯正手術学会)多焦点眼内レンズ情報情報

多焦点眼内レンズの種類

屈折型

屈折型多焦点眼内レンズ

屈折型多焦点眼内レンズ
国内で認可を受け使用可能な屈折型多焦点眼内レンズはHOYA社のiSiiのみです。屈折型は単焦点眼内レンズと同等の遠方の見え方が得られ、コントラスト感度も比較的良好です。しかし近方の見え方は瞳孔の大きさによるので、十分な瞳孔の大きさがない方には向きません。また、夜間のグレア、ハローは回折型より強く自覚する傾向があります。

回折型

回折型多焦点眼内レンズ

回折型多焦点眼内レンズ
国内で認可を受けている回折型多焦点眼内レンズは、Johnson & Johnson社のテクニスマルチフォーカル、シンフォニー、シナジーとAlcon社のパンオプティクスとレストアです。回折型は瞳孔の大きさに関係なく近方視が得られます。最近の回折型レンズは、以前よりコントラスト感度低下の問題は改善されていますが、屈折型に比べるとやや劣ります。従来は遠近の2焦点だけでしたが、近年は遠中近の3焦点レンズや焦点深度を拡張させる焦点深度拡張(EDOF)眼内レンズが登場しました。それぞれ、焦点が合う距離が異なりますので、その方のライフスタイルに合わせて選択するとよいと思われます。それぞれのレンズの特徴を表します。

2焦点レンズ(テクニスマルチフォーカル、レストア)

遠くと近くの2箇所に、焦点のピークを持つレンズです。
近くは30cm、40cm、50cmにそれぞれ焦点を持つ3種類があります。

3焦点レンズ(パンオプティクス)、連続焦点レンズ(シナジー)

遠くと近く(40cm)に加え、中間距離(60-70cm)に焦点を持つレンズです。とくにパソコンや料理など、中間距離が大切な方には最適なレンズです。レンズの構造上、夜間のグレアが出やすいと言われています。

焦点深度拡張(EDOF)眼内レンズ(シンフォニー)

遠くに加え、中間距離に至るまで、なだらかに焦点を持つレンズです。自然な見え方を希望する方には最適なレンズです。ただし、近くの細かい作業をする時には老眼鏡が必要となります。比較的グレアが少ないと言われています。

分節型

レンズの一部が近くを見るように加工されたレンズです。日本で認可されているレンズはその中でも加入度数が少ないレンティスコンフォートです。いわゆる焦点深度拡張(EDOF)眼内レンズの範疇に入ります。遠方から中間距離までの自然な見え方が期待されます。しかし、近くを見る時には老眼鏡が必要です。
国内では、単焦点眼内レンズと同じ扱いですので、通常の白内障手術の費用でこのレンズを使用することができます。

未認可多焦点眼内レンズ

他にも国内で使用されている多焦点眼内レンズが複数ありますが、これらは未認可であり、医師の裁量の下、医師の個人輸入により使用されるものです。日本で臨床治験をしていないため未認可ではありますが、 欧州では定評のあるレンズであり、CEマークという安全基準を満たしているもので、リスクのあるレンズというわけではありません。ただし、未認可のレンズを使用する場合は選定療養を利用することはできず、手術に関わる費用は全額自己負担となります。

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